嗜み文化として、或いは薬物摂取としての飲酒

アルコール性肝硬変。この病について専門的な知識がある訳では無いのでございます。

つまり、詳細なデータなどを駆使した闘病記録の様なものを書くつもりじゃあないんです。

勿論、具体的な健診結果なども場面に応じて差し込んだりもしますが。

只只、自身の長〜い飲酒の日日を自身の記憶を頼りに遡ると言う、非常に曖昧なところから、

自身の身体や、精神の変遷、それによって生じた楽しくも愛おしい思い出、

思い出したくも無い様な嫌な記憶、それによって人生の中で構成された日日の雑感などを留めてゆく、その程度の事がこれを書く動機でございます。

 

今回は52歳になるまでおおよそどれくらいの酒飲みだったか、

現在禁酒中の頭で思い出してみようかなぁ、と。

 

最初にビールが美味い!と思ったのは14歳の時で、あまりの美味さと酔いの心地良さに

大瓶三本を飲み、嘔吐し人生初の二日酔いを経験したのが、飲酒の一番古い記憶でございます。

ついで17、18位の事でしょうか、

とある晩に外食となり、大人達も交え今でもかなり有名な焼肉屋さんに出掛けました。

人生初のタン塩、美味いっ!と思いました。すかさずレモンサワーをグビっと飲みます。

美味さが別次元の域に達し、間違いなく

これがツマミと酒組み合わせによる幸福感 、生きる喜びを感じた初めての瞬間でありました。

 

さて、狭い見知しか持たない若輩者は、カネさえあれば一人でも焼肉屋へ出かけては肉を喰らい、

サワーを飲み、間にキムチを箸休めにする、と言う飲酒生活に嵌って行きます。

食文化としての飲酒の始まりでした。

そこからついこの間まで休む事も忘れ飲酒に生き甲斐を感じ飲み続けます。

 

ある日気付くと、単なる薬物摂取の為の飲酒に形態を変えてこんにちの病を罹患、

と言う顛末でございます。

 

この間、色色なエピソードがございますが、

最近の身体の状態などの具体的情報なぞ交えながら

次節以降お話したいと思います。